「シラノ」の舞台デザインに関する記事^^(「ザ・ミュージカル」9月号)

シラノの舞台美術が秀逸だなぁと思っていたところへこの記事を発見したので、ご紹介しますね^^

4_20171001152735474.jpg

建物に使われた鉄骨が特に気に入りました。
収納用の無骨なスケルトン構造体とは異なり、優雅で、まるで切絵のようでもあり、物語の雰囲気にぴったりでした。


元記事はこちら → themusical
<シラノ> 扮装、舞台デザイン
月から降りてきた大きな鼻の詩人

優れた詩人であり軍人であるが、大きくて醜い鼻のために愛するロクサーヌへ心を伝えることができないシラノ。 彼はハンサムなクリスチャンがロクサーヌに送るラブレターを代筆することで何とか自分の愛を表現する。 ミュージカル<シラノ>のポスターは長く尖った鼻の男が大きな月の前で寂しく立っている姿を見せてくれる。 これは公演中、観客に一番切なく記憶される一場面でもある。

シラノの鼻を作ったキム・ソネ扮装デザイナーと月を作ったソ・スクジン舞台デザイナーに、その誕生過程を聞いてみた。

1_20171001152730591.jpg


シラノの鼻
キム・ソネ扮装デザイナー

2_20171001152732692.jpg

シラノの台本を読んで確かに感じたことは一つ。 シラノは明らかに魅力的な人物である。 ただ他人とは違う鼻を持ったというだけ。 大きな鼻がコンプレックスだが、絶対「醜いシラノ」であってはならない! 西洋人に比べて相対的に小さな鼻を持った韓国人にとって、とても大きいとか丸いとか長い鼻はこっけいに見えるのがおちである。 このような点を考慮して、人種別に多様な鼻形をリサーチし、韓国人の顔にあう適当な割合の鼻をデザインした。

シラノの鼻は各俳優の顔型とった後に彫塑作業を経てフレームから切りとるという二カ月半の難しい過程を経て完成した。 このように作られた鼻は一つあたり2~3回着用できる。 シラノ役を引き受けた3人の俳優の鼻デザインは等しいが、各々の顔の割合に合わせて製作した。 また俳優ごとに異なる肌トーンに合わせて製作したので、色で誰の鼻なのか区別が可能である。

鼻の製作においてデザインに劣らず重要なのは、俳優の顔に本人の鼻のように安定的に付いていなければならないという点。 特に、鼻は発声に重要な役割をするため、少しの圧迫感や重みも感じられないようでなければならなかった。 このため多様な材料で試行錯誤を経た末に、今の50gの鼻が誕生することができた。 くっつける方法も重要である。

俳優は毎日公演1時間半前に鼻を付着した後、残りのメイクアップを完成するが、3時間の公演の間、絶対落ちないように特殊メーク用のノリを使って付着する。 だが暑い天気に大汗をかけばもしかしたら鼻が落ちるのではないかと、毎日気をもむ。


パリのスカイライン
ソ・スクジン舞台デザイナー

3_2017100115273312f.jpg

初めにグスタボ・ジャジャック演出が願ったのは作品の古典的な性格を活かした実際的な舞台だった。 彼は特にパリのスカイラインが引き立つのを願った。 しかし舞台を建物でぎゅっと満たせば俳優と照明が息をつけないくらい圧迫感があるようであった。 そのため、線が強調された鉄骨構造物で余白の美を活かしてみようと提案した。

ラインの合間合間から光が透過されるのはもちろん、いくつかの線が重なればパリの人々の生が幾重にも積もっているような深みを出すことができると思った。 建物の線自体はクラシックであるが、素材と製作方式を通じてモダンな雰囲気が漂う舞台である。


満月

4_20171001152735474.jpg

ロクサーヌの家の前に浮かぶ満月はロマンチックな雰囲気を加える装置だ。 シラノが「私は月から来た」と歌う場面では赤く染まった月が幻想的な印象を与えたりする。 この月は光が透過できるFRP(繊維強化プラスチック)を月の形に彫刻したフレームに切り取った後、その上に作画をして完成した。 なぜこのように月を巨大にしたのか尋ねるならば、その答えは1幕エンディング場面に出ている。

シラノが巨大な月の前で立っている時、大きな鼻を持った彼のシルエットが協調されながらも劇的な印象を与えることを願ったのだ。




5_20171001153002215.jpg

2幕でパリを離れた後はますます舞台がガランとしていった。 2幕が始まれば、目の前に見える戦地には最小限の建物だけが立てられており、それさえも屋根がすべて天井で持ち上げられた状態である。 がらんと空いた背景には幕だけが長く垂れ下がっている。 この幕は陣地の天幕であり、戦争という荒海をくぐる帆のイメージだ。 幕が舞い悲壮な印象を与えられるように、軽い素材の布地を使った。


木の葉

6_201710011527387fe.jpg

もう一つ、今回の舞台の重要な目標は可能な限り暗転なしに穏やかな変化で背景を表現することだった。 クラシックな作品であるだけに、セット転換が劇の流れを妨害してはならなかった。 そのため天井から吊り下げるセットをすべて舞台の床まで触れないようにデザインした。 床に触れた瞬間、転換したという感じがぱっと出るからである。

木の幹なしに天井から木の葉だけ下ろしたのもそんな意図からだ。 この木の葉の色は劇中人物の人生の流れを反映する。 1幕、ロクサーヌの家に垂れ下がった緑色の花の木は可愛らしさと豊饒さを現わす一方、2幕、修道院の木は人生の黄昏を示すように赤く染まっている。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

インフォメーション
いつも見に来てくださってありがとうございます。

この秋冬も気になる作品目白押しです~~。とりあえず私は、先日観た作品の感想を早く書かなければ・・・^^;
そして、日本版ロッキーホラーショーも期待期待!

この冬の期待作
砂時計
私とナターシャと白い驢馬
嫌われ松子の一生♪♪♪
プロフィール

hyangdae

Author:hyangdae
気になったアーティスト中心のブログ・・・ということでスタートしました。が、最近は韓国ミュージカルの記事が多いです。
というか、韓ミュー関連ばっかです^^

好きな韓ミュー俳優さんは、キム・ダヒョン、ハン・チサン、この二人が私の中でのツートップ。この二人に続く三位争奪戦がなかなか激しい状態です(笑)。

好きなアーティストは、チェ・ドンハ、パク・ヒョシン^^

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
記事のカテゴリ(工事中^^;)
現在サブカテゴリ化を進めていますが、まだ途中なのでお見苦しいかと思います。なるべく速やかに作業を進めていく予定ですので、しばしお待ちを・・・^^
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
お友達リンク
hyangdaeの関連サイト
韓国ミュージカル関連サイトリンク
ブログ内検索
RSSフィード
お断り
このblogは利益目的のものではありません。blogで使用している映像・画像等の著作権は、放映権がある放送局、およびアーティスト本人、出処の各サイトにあります。個人の趣味の範囲内で利用しているものとご理解くださいませ。 なお、写真に当ブログのアドレスを載せているものもございますが、著作権の所在を明示しているのではなく、単に問い合わせ先を記載しているに過ぎませんのでご理解願います。 また、こちらでアップした情報の"そのまま転載"もご遠慮ください。どうしても使用されたい場合がございましたら、管理人までその旨ご連絡くださいませ。